ギャグ漫画家吾妻ひでおさん亡くなる
「吾妻ひでお」というギャグ漫画家
漫画家「吾妻ひでお」の作品は、という問いにどの位の人が答えられるでしょうか。
代表作『ふたりと5人』や『ななこSOS』と言えばあぁとなる人もいるかも。
近頃では『失踪日記』が話題になりました。
私は吾妻ひでお氏のファンの一人です。
でも、吾妻ひでお氏のファンというのは、一種のマニア達かもしれません(^_^;)
昔は「ギャグ漫画」というジャンルがありましたが、ギャグ漫画で大成した漫画家はほんの一握り。
『天才バカボン』の赤塚不二夫氏しか私は思い浮かびません。
永井豪氏も『オモライくん』など多数のギャグ漫画を描いていますが、時代と共に作風を変えてギャグ漫画だけではない。
吾妻ひでおのオススメ作品
吾妻ひでお氏はずっとギャグ漫画を貫いていました。
中でも秀逸の作品が『不条理日記』だと思います。
SF、パロディ、ナンセンス、エロ、ロリ等がふんだんに詰め込まれたギャグ漫画。
ただ、約40年も前の作品なので、今の若い人が読むとおもしろいかは分かりません。
ギャグ漫画は、描かれた当時は最先端ですが、時代を超えておもしろいかというと難しい問題です。
今では「パワハラ」「セクハラ」問題があるので、素直に笑えないかもしれない。
それでも「パワハラ」「セクハラ」をひとまず置いといて、不条理日記以外にオススメしたい作品を2作。
『シッコモーロー博士』
『やけくそ黙示録』
発行されたのが1980年前後なので、突飛なアイデアでエロギャグのパイオニアと言えるかもしれない。
エロ、ロリータといえば吾妻ひでおの代名詞と言えるかもしれない。
でも本人はあまり描きたくなかったと、どこかで読んだことがあるような気がする。
シッコモーロー博士を現代的に言うと、『ワンピース』のトラファルガー・ローとシーザー・クラウンが一緒になったような博士(見た目のことではなく能力の点で)。
『やけくそ黙示録』の主人公阿素湖素子(あそこ そこ)は、トラブルメーカーのヤリマンで、地球を滅ぼすこともできるが、救うこともできるスーパー無敵ガール。
『Dr.スランプ』のアラレちゃんと対等に戦えるのは阿素湖素子かもしれない(^^)。
そんなギャグ漫画家の吾妻ひでお氏が亡くなったと訃報が届く。
手塚 治虫
石ノ森 章太郎
石川 賢
赤塚 不二夫
そしてまた一人、昭和の漫画家が失われた。