北海道胆振東部地震
2018年9月6日(木) 未明
■北海道震度7
2018年9月6日、午前3時過ぎ。
私の住む札幌市東区、震度6弱のかつてない地震が襲った。
『北海道胆振東部地震』。
私の経験上、せいぜい震度4くらいまでだろうと高をくくっていた。
ところが、だ。
今まで経験をしたことがない揺れの大きさへ。
早朝で外はまだ暗いため、揺れる衝撃の音はするが見えない。
揺れが少し治まった頃、部屋の明かりが点いて、有様が分かる。
家の照明は、災害時対応で自動的に点くんだっけ?
そんなはずはない。
後で分かったことだが、部屋の明かりが点いたのは、棚がゆれて移動したため、棚の荷物が照明のスイッチを押したためだった。
■家の様子
自室は、文庫本が落ち、テレビや家具など、全て移動している。
でも、壊滅状態みたいのはないようだ。
部屋を出て居間を確認しにいく。
両親も寝室から出てきた。みな無事のようでよかった。
一見、居間は普通に見える。
洗面所のタオルなどが入っている棚は倒れている。
ガラスがあるのに、奇跡的に割れていない。
一階の事務所へ。
事務所はパソコンや機械類が多く特に心配だ。
照明を付ける。
パソコンやミシン、道具類に大きな変化はないようだ。
ただ、設置した時から心配だった、小さめの棚は落下していた。
小物が多かったので、片付けが面倒だと思った。
玄関へ。
陶器製の傘立ては、倒れて割れていた。
玄関扉を開けて外へ。
玄関フードに置いてあった花鉢は、落ちて割れている。
あれだけの揺れ方で、この程度の状態はとても運が良かった。
洗面所に戻り、まずは倒れた棚を起こし、自室へ戻りテレビを付けニュースを見る。
震源は日高地方のようだった。
■全道停電
午前3時半頃で外はまだ暗いが、片付けなければと思っていたら、
突然の停電!
北海道が全て停電。未だかつてこんなことはなかった。
LED照明を手にしたが、片付けをするには無理がある。
札幌市内に住む妹や姪っ子をLINEで無事を確認。
両親は、ラジオに乾電池を入れ情報収集。
この辺は断水していないようなので、食料も多少の備蓄があるので、今は焦らなくてもいいようだ。
■道路の陥没
徐々に白々と明けてきたので片付けを始める。
家具や棚などの重い物ほど、大きく移動しているように思える。
それでも、あの揺れで、今回の被害ならラッキーといえる。
ゆれている時間が、それほど長くなかったのが良かったのかなと想像する。
午後2時過ぎ、近所の様子を見に行く。
近くの幹線道路がやばい。あちらこちらに陥没や亀裂がある。
既に通行止めなど、警察が道路規制をしている。
ここは、地下鉄の上の道路で、バスセンターも通り沿いにある。
ホームセンターのホーマックは営業しているが、もう店内には入れない。
乾電池など売り切れの商品も多いようだ。
マックスバリューは休業。
セイコーマートは営業しているが、人が並んでいる。
この日の夜に、私の地区は電気が回復した。ありがたいと思った。
札幌市内でも、電気の復旧が2日後だったり差があるようだ。
北海道胆振東部地震:1週間
そして、地震から1週間が過ぎる。
あれから札幌でも毎日余震はある。
ドンという突き上げるような短い揺れが頻繁だ。
地震とは違うのか、座ってたり横になっていると揺れを時々感じる。
体は揺れを感じているが、地震なのか勘違いなのかもはやわからない。
■災害大国
今回の地震では、厚真町が甚大な被害が出た。
目を覆う有様だ。
テレビで被害に遭った方の話を聞くと、涙が溢れる。
同時に、今回の地震が「冬」でなくて良かったと、心から思う。
今年の日本は甚大な自然災害が多く、自衛隊の方々の活躍には頭が下がる。
自衛隊ばかりではない。被災者自身が他人のために働いている方も多い。
今回の地震でいうと、
みなそれぞれ感じたこと、考えを改めたことがあると思う。
また、分かってはいたが、電気のありがたみを実感して体験した。
電気のありがたみと北海道電力への不快感を改めて感じた。