最近読んだ本
最近読んだ警察小説の感想
最近読んだ本の超個人的感想です。
小説のみで、実用書や新書などは除きました。
『警官の掟』 佐々木譲
『モダン』 原田マハ
『ザ・ロング・アンド・ワインディング・ロード -東京バンドワゴン-』 小路幸也
『螺旋の手術室』 知念実希人
『ルージュ -硝子の太陽-』 誉田哲也
『去就 -隠蔽捜査6-』 今野敏
読んだ半分は警察小説でした。
ミステリー小説の中にも警察小説というジャンルがあると思います。
横山秀夫を筆頭に中山七里などたくさんの方がいますが、
私は、佐々木譲、誉田哲也、今野敏などを好きでよく読んでいます。
正に最近読んだ小説に3人が入っています。
■警官の掟:佐々木譲
「笑う警官」から始まった道警シリーズ。
ここから、佐々木譲は警察小説の第一人者と言われるようになったのかもしれません。
警官としての生き方を、主に二人に焦点を当てて話が展開されていきます。
動きの描写が見事で、まるで映画を見ているような気分になり、
場面が目に浮かぶようです。
エンターテインメントとしての見せ所も、とてもよかったと思います。
■モダン:原田マハ
今回が原田マハさん初めましての小説でした。
東日本大震災やアメリカ同時多発テロ事件に絡んだキュレーターの話など全4話。
とても読みやすく、キュレーターだった原田マハらしい小説です。
読み終わった後は、あなたも美術館に行きたくなるのでは。
■ザ・ロング・アンド・ワインディング・ロード
-東京バンドワゴン-:小路幸也
東京バンドワゴンシリーズ第11弾。
テレビでもドラマ化された東京バンドワゴンは、TVホームドラマを意識したシリーズになります。
東京にある古本屋の日常の話でしたが、今回は、とうとうここまで来たか、的な話です。
テレビドラマにもよくある要素もふんだんで、今回も心地いいです。
■螺旋の手術室:知念実希人
知念実希人の「病院シリーズ」とでも言えるのでしょうか。
作者は医師なので必然といえます。
私は、仮面病棟、時限病棟に続き3冊目でした。
本の帯に「どんでん返し第1位」と大きく宣伝していますが、邪魔です。
その宣伝文句で逆に犯人が予想できました。
でも、犯人当てよりも、「なぜ」の方が小説の肝だと思いますし、
エンターテインメント要素もあり、読んで損はしないです。
■ルージュ -硝子の太陽-:誉田哲也
「ストロベリーナイト」から始まった姫川玲子シリーズの最新文庫です。
誉田哲也の代表作と言えば「ストロベリーナイト」と「ジウ」。
両作品ともテレビドラマシリーズになったので、ご存じの方も多いと思います。
そして、もう一つの代表作になりつつある「歌舞伎町セブン」。
それらの登場人物が、うまい具合に絡んできます。
マジンガーZの戦いに、ゲッターロボが参戦してくる感じ。
顔なじみの登場人物の安心感と、不可解な事件。
警察官同士の静かな攻防が、誉田哲也の警察小説の醍醐味でしょうか。
誉田哲也ファンなら、読まないという選択肢はありません。
姉妹小説の「ノワール」も見逃せません。
■去就 -隠蔽捜査6-:今野敏
今野敏の小説の中でも一番好きな「隠蔽捜査」シリーズです。
隠蔽捜査シリーズは、警察内の組織同士の攻防が見所の小説。
主人公の竜崎は結構面倒くさい性格ですが、その性格な故に爽快なストーリーになります。
猟銃所持の犯人が人質をとり立てこもり事件が発生。
この事案の主導権を巡り、事件とは違う警察の戦いが始まります。
あなたも竜崎のファンになるかも。
刺繍しおり
紐のしおりが付いている文庫本がありますが、
しおりがない場合、刺繍のしおりを使っています。
color-stitchのネットショップやイベント出店がある場合、刺繍のブックカバーやしおりを販売する時も。
ありがたい事に結構好評で、在庫が切れている商品もあります。
ご興味がある方は、ハンドメイドショップ「minne(ミンネ)」をのぞいて見てください。
minne 【color-stitch’s GALLERY】