オリジナルロボット戦機士
オリジナルロボット『戦機士』
戦機士(せんきし)とは
1980年代初め頃に考えた設定のオリジナルデザインのロボットが「戦機士」です。
戦機士は、戦車が進化した歩行型戦車の人型兵器がコンセプトです。
主に陸戦用としたデザイン設定が多くなっています。
「機動戦士ガンダム」の人型ロボット兵器はモビルスーツ。
「蒼き流星SPTレイズナー」はSPT(スーパー・パワード・トレーサー)、「機甲戦記ドラグナー」はMA(メタルアーマー)と、人型ロボット兵器をそれぞれ設定している時代でした。
ビークラブ(B-club)という雑誌が出版になる数年前のこの時代、モビルスーツに対抗し、オリジナルの人型ロボット兵器のカテゴリー名を「戦機士」として、メカデザインを考えていました。
当時は、どこも英語名を使用していたので、漢字にこだわってみました。
歩行型戦車
モビルスーツのサイズ設定が主に全高18m位ですが、オリジナルデザインの戦機士は全高7m前後のデザインになっています。
モビルスーツの存在が大きいので、マネにならないようにと注意しオリジナルロボットを考えていました。
戦機士の胴体部分に操縦機能が集約されていて、いわゆる「頭部(顔)」のないデザインが多くなっています。
また、歩行型戦車の設定がスタイリッシュなデザインを拒み、無骨なデザインの方が戦車感がでるということもあります。
戦機士シリーズは、格好いいと思ってもらえるデザインが少ないかもしれません(>_<)
新しいアイデアが浮かべばラフデザインを描き、その後もバージョンアップさせたモデルのデザインも描き続けていました。
大半は1980年代に考えていたデザインが基本です。
全てラフデザインですが、数点アップしておきます。
※戦機士は大きく4タイプに分かれる
スタンダードな「戦機士」シリーズ
車輌タイプに変形可能な「バルメッカー」シリーズ
飛行可能な形態に変形可能な「ヴァンデッカー」シリーズ
装甲や火力を強化した戦機士より一回り大きな「アルゼッカー」シリーズ
戦機士Ⅰ ラフデザイン 戦機士X-Ⅲ ラフデザイン
戦機士:歩行型戦車
戦機士Ⅰ【陸戦タイプ】
プロトタイプ。機動力も攻撃力も弱く、テストのみで終わった戦機士。
戦機士X-Ⅰ【陸戦タイプ】
復座式。操縦が複雑なため戦機士の操縦と攻撃の操縦を分離させた。実戦に向かなく開発停止を余儀なくされた。
戦機士Ⅱ【陸戦タイプ】
戦機士Ⅰの発展型量産タイプ、カテゴリー2。機動力と装甲のアップに成功し量産化される。
戦機士X-Ⅱ【陸戦・宇宙戦タイプ】
戦機士Ⅱをより機動性・火力をアップ。構造の各パーツを交換できるアタッチメントシステムのためカスタマイズでき、戦闘以外の利用方法も広がり製造数も増える。
戦機士X-Ⅱ-X【陸戦・宇宙戦タイプ】
戦機士X-Ⅱの機動性と火力アップさせた宇宙戦用の限定特別バージョン。
*コードネーム:アンジェラー(X-Ⅱ-X=クロス・ツー・エックス)
戦機士Ⅲ【陸戦・宇宙戦タイプ】
最新鋭の技術を投入した戦機士、カテゴリー3。戦機士Ⅱの動力や機能をさらに進化させ、戦機士のいろいろな応用が可能になる。
戦機士X-Ⅲ【陸戦・空中戦タイプ】
戦機士タイプから車輌型砲撃タイプ、空中戦タイプに変形可能。戦機士Ⅲとは全く違うコンセプトで開発される。機能が複雑でコストもかかるため量産化にはならなかった。
車輌型の集中砲火形態に変形し攻撃する事が可能。この形態のまま長時間移動には向いていない。長距離移動する場合は、空中戦タイプに変形し空を移動する。迎撃も可能。
戦機士X-Ⅲ-X【陸戦タイプ】
陸戦用に特化した重火力可変戦機士。車輌形態で移動し戦機士形態に変形し攻撃する突撃タイプ。
*コードネーム:ランドブリッツ(X-Ⅲ-X=クロス・スリー・エックス)
バルメッカー・グランディル ラフデザイン
バルメッカー:多目的可変戦機士
戦機士バルメッカー【陸戦タイプ】
プロトタイプの簡易変形タイプ戦機士。
バルメッカーは車輌形態で走行し長距離移動できる。作戦実行時に戦機士形態に変形し行動する事をコンセプトとして開発された戦機士。
バルメッカー・オリックス【陸戦タイプ】
バルメッカーの機動能力を向上させ、車輌タイプから戦機士へ完全変形。攻撃力は弱いので特殊任務などに利用される事が多い。
●1980年頃の戦機士の設定を考えている当時は、プロ野球のオリックスはなかった。また、オリックスという名称の会社もまだありませんでした。
バルメッカー・オリックス・コグラー【陸戦タイプ】
オリックスの構造や機動性を更にアップさせたバルメッカー。オリックスの変形方法はマシントラブルがあったため、複雑な変形を抑えたタイプに変更した。
バルメッカー・グランディル【陸戦タイプ】
地対空の武器装備。バルメッカーの装甲・火力のレベルアップした可変戦機士。
戦機士X-Ⅲ-Xとグランディルのコンセプトの違い
X-Ⅲ-Xもグランディルも車輌形態から戦機士に変形するタイプだが、X-Ⅲ-Xは長距離移動するために車輌形態に変形する。そのため車輌形態時の攻撃力は弱い。一方グランディルは、どの形態でも攻撃力は落ちないため、車輌形態や戦機士形態を現場により使い分ける。
ヴァンデッカー・アイベックス ラフデザイン
ヴァンデッカー:高機動可変戦機士
ヴァンデッカー・アイベックス【陸戦・空中戦タイプ】
翼を持つ簡易変形戦機士ヴァンデッカーのプロトタイプ。後に前進翼にマイナーチェンジされたタイプが量産になる。
●アイベックスやオリックスは哺乳動物。1980年代前半、これらの名称を使っている有名企業はなかったため戦機士名に使った。
ヴァンデッカー・アイベックス・フォーリナ【陸戦・空中戦タイプ】
4翼を持つ空中戦を重視したヴァンデッカー。巡航距離もアップさせ、迎撃や爆撃も得意とする。
ヴァンデッカー・デュバイン【陸戦・空中戦タイプ】
空中戦に特化した進化形ヴァンデッカー。最新鋭マシンで機動性や機能性、飛行速度など優れた戦機士。
ヴァンデッカーシリーズの中でも空気抵抗が少ない機体で、スムーズな変形ができるため、戦闘中の変形も負荷が少ない。
ヴァンデッカー・エクセルディ【宇宙戦タイプ】
宇宙戦用に開発されたヴァンデッカー。先制攻撃や迎撃など先行移動し攻撃する。
アルゼッカー・ハイガウディ ラフデザイン
アルゼッカー:重装甲・重火力可変戦機士
戦機士90・アルゼッカー【陸戦・空中戦タイプ】
大型の翼を持ち、戦機士に変形して陸戦攻撃をするアルゼッカーのプロトタイプ。
アルゼッカー・ハイガウディ【陸戦・空中戦タイプ】
飛行形態に変形して空爆したり、戦機士形態に変形し陸戦攻撃ができる。機動性はヴァンデッカーより劣るものの、強力な攻撃力がある。
アルゼッカー・エルバリア【陸戦タイプ】
5門で同時に3方向の砲撃ができる地対空高機動戦車。戦機士に変形し近距離攻撃もできる。バルメッカーは軽量タイプだが、エルバリアは装甲も厚く武器の装備も強力。
アルゼッカー・ジェルディーン【陸戦・水中戦タイプ】
水中での攻撃を可能にし、戦機士に変形し陸戦攻撃もできる。戦機士の中でも唯一水中を高速移動できる。陸戦での近距離攻撃も可能にする。
オリジナルロボット『クール』シリーズ
クールシリーズは、戦機士シリーズとは違う組織の人型ロボット兵器の設定で考えていたオリジナルロボット。
クールタイプや戦機士を総称して「バトマック」とすることにした。
全高は戦機士とほぼ同じで7~8mを基本サイズとした。
戦機士は直線を生かしたデザインで、クールシリーズは曲線を多く取り入れたデザインを考えるようにしていました。
また、特にガンダム・ザク系のデザインと似ないようにと意識しました。
繰り返して言いますが、1980年代に考えたオリジナルロボットです。
今では「完全オリジナル」というのは無理かも知れませんね。結局何かに似てしまうと思うんです。
クール・ガー ラフデザイン ゴッカー・ログス ラフデザイン
クール・ガー【陸戦・宇宙戦タイプ】
機動兵器の主力バトマックがこのクール・ガー。ダブルシールド・ダブルガンが標準装備。
マイナーチェンジなどのバージョンアップは定期的に行われている。クール・ガーの動力系やシステムのレベルアップのノウハウが、他のバトマックに踏襲されている。
ガー・レック【陸戦・宇宙戦タイプ】
クール・ガーより装甲を厚くし、火力と動力もより強力にしたバトマック。突撃タイプ。
ルー・ゴッカー【陸戦・水中戦タイプ】
水中戦も想定したタイプだが、水中戦に特化したタイプではない。
ゴッカー・ログス【陸戦・水中戦タイプ】
水中戦の機動力と攻撃力にたけているバトマック。
ギ・ゾルディ【陸戦タイプ】
エンジンを4基持つ高機動バトマック。エネルギーサーベルを唯一持っている。
ギ・ゾルディ・バスター2【空中戦タイプ】
主砲を2門装備。高速移動し攻撃対象に向かい、遠距離から攻撃する。ギ・ゾルディをベースに飛行可能に改造したバトマック。大きな主砲を装備しているため接近戦はできない。
ゾルディ・バルデ【陸戦・宇宙戦タイプ】
特殊な機動エンジンを4基持つ超高機動バトマック。強力な武器も多数装備する。
ゾルディ・バルデ・バスタービー【宇宙戦タイプ】
戦艦級の主砲を2門装備。高速移動し攻撃対象に向かい、遠距離から砲撃し撤退する。ゾルディ・バルデをベースに改造したバトマック。
ゾルディ・バルデ ラフデザイン
1980年代は、何かの雑誌や媒体に認めてもらえないと、世に発表する場がありませんでした。(同人誌という手もありますが)
僕の場合は、バンダイが発行していた雑誌の「ビークラブ(B-club)」に、オリジナルロボットの募集コーナーに2回ほど送りました。
掲載までには至りませんでしたが、ビークラブ(B-club)から年賀状が届いた時はうれしかったです。
今では、ブログやSNSがあり、誰にでも発表の場があります。
当然、自己満足の世界ですが、それでもいつかは誰かの心に残るかも知れません。
そんな思いと、自分自身の記憶と記録としてブログに掲載してみました。