「色」とは?:相対的なモノ
「色」って何だろう?
色は光があるところで確認できるものです。
光の反射により波長の長さで「赤」「青」「黄」なのど違いを人の目で感じるモノのひとつ。
目から入った情報が、脳に伝わり、これは「赤」、これは「青」などと認識します。
カラーで見ているのは人間だけ、と昔はいわれていました。
■赤■
太陽の下で見る「赤」と、蛍光灯の下で見る「赤」で違って見えるのは、私たちは経験上知っています。
太陽の下であっても、日中見る「赤」と夕方見る「赤」でも実は違ってたりします。
つまり「色」は、数字のように絶対的なものがないのです。
「色」は、光により変化する相対的なモノでしかありません。
朱色っぽい赤を「赤」だと思っている人、少しピンクっぽい赤を「赤」だと思っている人。
色は相対的なので、主観的な感覚でしかないのです。
色は刷り込み
日本人が「太陽」を絵で表現する時は、ほぼ赤色です。
でも、外国では黄色が主流だという話を聞いたことはありませんか。
なぜ日本人は太陽を赤色だと思っているのでしょうか。
いつからかは分かりませんが、実は脳の刷り込みなのです。
日本人は、小さい頃から太陽は真っ赤だということを教えられます。
歌でもそうですね。
そのために、日本人は太陽は赤だと思い込んでいるだけなのです。
小さい子どもが太陽の絵を描く場合は、赤以外の色で描く子は結構います。
日中、太陽を直視できない時間帯に、まじまじと太陽の色を見たことがありますか?
せいぜい、日が沈む間近の、太陽光が弱まった時くらいだと思います。
でも、太陽が赤いのではなく、実は空が赤いんですけどね。
■青■
空や海の「青」はどうでしょうか。
ほぼ世界の人が、空や海を青といっているので、きっと青なのでしょう。
しかし、同じ空や海を見たとしても、日本人の見えている「青」と欧米人の見ている「青」は同じでしょうか?
同じ?本当に?
日本人の瞳の色は黒や茶です。
欧米人はどうですか?緑や青の人もいます。
瞳の色が違うのに同じ色に見えていると思っていいのでしょうか。
外国人はサングラスをよく掛けています。
これは、ファッションという以前に、日本人と違い瞳の色素が薄いために眩しいから掛けているのです。
太陽の下で見る「赤」と、蛍光灯の下で見る「赤」は違っていると知っています。
瞳の色が違うのだから、同じ色に見えるのは、逆に不自然に感じませんか?
■グレー■
上のカラーチャートのようなのを見て、
全体が暗いグレー(左側)と、少し明るいグレー(右側)。
中心は同じグレーなのに、全体が暗いのグレーの中心の方が明るく見えています。
そんな、テレビ番組を見たことがないでしょうか。
本当なら同じ色のグレーに見えないとならないのに、どうしてでしょうか。
それは、脳が補正をかけてしまうからだそうです。
目から入った情報を、脳で処理して「色」として認識します。
その脳が、経験上その場に合った色に見えるように勝手に補正をかけてしまうのです。
少し前にSNSで騒がれた話を知っていますか?
同じドレスの画像を見ているのに、見る人によってドレスの色が「白と金」や「青と黒」と違う色に見える人に分かれました。
まさに、脳による色の補正が人によって違うという証明にもなりました。
「色」は、人によって見えている色が違うのです。
「色」って何でしょう?