想い出をカタチに 。

color-stitch

【フォト刺繍shop】

Owner Blog

今さらアーバンプレス(2):Urban Press

フォト刺繍shop『color-stitch(カラースティッチ)』の母体は印刷会社です。

その印刷会社が今でも現役で使用している、古いDTP(組版)ソフト『アーバンプレス(Urban Press 3.0)』の紹介、その2です。

 

【DTP】

DTP(組版)とは、書物など印刷のためのデータをパソコンで編集、版下作成することです。日本には「タテ組」があるため、DTPソフトの真価が問われます。

DTPは、Desktop Publishing(デスクトップ パブリッシング)の略で、「机上出版」のような意味です。

 

【DTPソフト】

DTPソフト(組版ソフト)には、メーカー(モリサワ、写研、モトヤ、大日本スクリーン、等)販売の数百万円もするタイプの他に、

「Page Maker(ページメーカー)」「Quark XPress(クオークエクスプレス)」「Urban Press(アーバンプレス)」「EDICOLOR(エディカラー)」「InDesign(インデザイン)」等、1万円前後から数十万円の色々なタイプの市販ソフトがあります。

 

【アーバンプレス】

アーバンプレス(Urban Press 3.0)は、1997年に発売されたWindows対応の日本語組版(DTP)ソフトです。

Urban Press 3.0以前に1.0や2.0のバージョンが当然あったようですが、どんなものか私は、残念ながらわかりません。

 

 

DTPの現状

上記に挙げたDTPソフトは、メーカーを含め多くが製造中止になっていたり、なる予定だったりします。

アーバンプレスはかなり前に製造中止になっています。

ここ最近、印刷会社・関連会社が淘汰している状況でもあり、今ある組版システムが十分で新しく購入する意味があまりないと感じる事と、「Illustrator(イラストレータ)」でもある程度の組版作業が出来てしまうからだと思っています。(あくまでも個人的見解です!)

 

DTPとワープロ

会社や学校など多くの場所で利用されている「Word」や「一太郎」などのワープロソフトと、DTPソフトとでは一線を画します。

なぜなら、アーバンプレスなどの「印刷機による印刷」をすることを目的としたソフトと、そうではないソフトとでは、インク(印刷機)の問題があるからです。

結構重要な点です。

 

ただ、使い方によってはワープロソフトでも十分使えるレベルまできているかもしれません。

 

印刷のことは、(color-stitchホームページ)商品一覧の『案内状印刷【二つ折カード・封筒】』で紹介しています。ご興味のある方はチャチャッと見てください。

 

 

UrbanPress段落書式

▲アーバンプレスの段落書式パレットと文字属性パレット

 

今回もアーバンプレスの便利な機能を2つ紹介します。

 

■epsデータ書き出し

アーバンプレスは「eps」ファイルや「TIFF」ファイルなどのデータ書き出しができます。

使い勝手がいいのはやはり「eps」です。

印刷を外注する場合は、「eps」に書き出したデータを渡します。フォントは自動的にアウトライン処理され、どの印刷にも問題なく使えます。

また「TIFF」ファイルなら、アーバンプレスで一度作っておけば互換性のないソフト、epsファイルが使用できないソフトでも添付利用できます。

 

■文字属性・段落書式

DTPソフトはここを極めましょう。

まず「段落書式」(スタイル)で、書体、サイズ(Q数)、行間、揃え、カラー、などの設定決め、“タイトル”や“リード文”などとして保存しておくと、アーバンプレスの編集時にとても便利に素早く作業が行えます

タイトルやリード文、本文などの文章スタイルを後で変更しなければならない時でも、段落書式で変更すれば、そのファイルでの全ページのスタイルは自動的に適応されます。

アーバンプレスで新しく作った段落書式は保存できるので、定期物の編集ならば一度決めておけば、後はそのデータを読み込めばOK。

 

文字の部分的な設定は「文字属性」で行います。

部分的な書体変更、上付き設定やサイズ変更、回転、ベースライン調整などなど。

多数あるアーバンプレスの基本操作になければ、追加で自分好みのオリジナルの属性を作ります。

 

編集作業が日々進めれば、追加の段落書式や文字属性のアーバンプレスデータが増えます。

ということは、新規で段落書式を作ったり、新たに文字属性を作ることが徐々になくなるため、作業がスピードアップしていきます。

 

 

ファンクション処理

アーバンプレスが発売当初の1997年は、まだ電算写植組版専用機は活躍中の時代で、アーバンプレスには、ファンクション処理(タグ付きテキスト)機能もありました。

テキストでファンクション処理用のタグを入力し、アーバンプレスの編集で文字を流し込むだけで組版が完了、ということも組版専用機同様、可能です。

組版の慣れた人には便利な作業方法かもしれません。

 

昔ならではの機能で、今の組版ソフトには無縁な機能かなと思っていたのですが、最新の組版専用ソフトでもファンクション処理はあるんですね。

論文や小説のような決まったスタイルの組版なら、タグ入力の方が確実に早いです。

 

最近は使っていなかったファンクション処理ですが、今さらアーバンプレスを見直した瞬間でもありました。

【続く】

 

UrbanPress 3.0

 

『今さらアーバンプレス:Urban Press』

『今さらアーバンプレス(3):Urban Press』

『今さらアーバンプレス(4):Urban Press』

 

 

フォト刺繍shop【color-stitch(カラースティッチ)】

 


Top